クラゲエビとアカスジカクレエビ 4/20/2007

クラゲエビ アカスジカクレエビ
2画像とも倉崎で撮影

前回のエビカニトピックスに載せたアカスジカクレエビ近似種,その後,千葉県立博物館の奥野先生からクラゲエビChlorotocella gracilis ではないか,と教えていただきました。

大型のクラゲに乗ることがあるらしいクラゲエビアカスジカクレエビによく似ていて,しかも倉崎では上画像のように同じようなホスト(ウミヒドラ類)に居るので非常にまぎらわしいです。

さらにまぎわらしいことに,撮った画像を見るとクラゲエビには,アカスジカクレエビの特徴といわれている「第3腹節の白い縁取りのある赤い点」に似た赤い点が薄っすらあります。
クラゲエビの第3腹節のアップ
薄っすら赤い点あり
アカスジカクレエビの第3腹節のアップ
白い縁取りのある赤い点

まったくアカスジカクレエビモドキといった感じのクラゲエビ,一体どこで見分ければ良いのか・・・それは脚のようです。

ぱっと見はよく似ていても実はクラゲエビはタラバエビ科,アカスジカクレエビはテナガエビ科なので,胸脚が下表のようにちがいます(奥野先生ご教示ありがとうございます)。
第1胸脚 第2胸脚
クラゲエビ(タラバエビ科) 棒状 はさみ状で短い(他の胸脚と同じくらいの長さ
アカスジカクレエビ(テナガエビ科) はさみ状 はさみ状で片方が他の胸脚より著しく長い(左右不相称)

第1胸脚が棒状かはさみ状かはどちらも小さいエビなので(体長1cm程度),残念ながら海で見分けるのは無理。そこで着目したいのがアカスジカクレエビの第2胸脚「片方が他の胸脚より著しく長い」という点。
クラゲエビの脚
どれも同じくらいの長さ
アカスジカクレエビの脚
1本長いのがある
どれが第2胸脚かは写真で見てもわかりませんが(苦笑),上画像のように1本だけすっらーっと脚が伸びていたらアカスジカクレエビ,伸びていなければクラゲエビ,と,目をこらしてなんとか見分けられそうです。


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